2015年05月29日

辞めたいんだ。

しゃべり始めたばかりの子供が大人の嘘の存在すら見えないように、
物理を知らない人間が時空間を知覚できないように、
人は経験や知識のないものは、その存在すら感じることができないようです。

本人にとっては本当に存在しないのと同じ。

だから、
誰には何が見えていて、
誰には何が見えなくて、
よってどこに死角があるから、
そこを抜け道にして、
誰の先回りをして、
時間切れになるいつまでに、
どう行動すれば、
誰には何が見えなくなるから、
そうしてできた新たな死角から、
さらに誰の先回りをして・・・
・・・

ということが正直、僕には人よりできる。

でもこれを本当にもう辞めたいんだ。

実際目の前のことは、これでほとんど思い通りになる。

何かを得るには上手に何かを犠牲にするのが手っ取り早くて、
欲しいものを手に入れるために十分な「捨てるもの」がない場合は、
さっきの方法でまずは「捨てるもの」をせっせと作るわけ。

でもそれに巻き込まれた人が気づいたときには(あるいは行動を起こそうとしたときには)もうとっくに手遅れになっている。
しかも僕がそれで何を得たのかもその人にはわからない。

で、最近になって気づいたんだけど、
これって絶対幸せになれないよね。
すっごい疲れるし。

ただこれって皆んなは当たり前だと思うんだろーな。

人に見えないものが少しは見えるようだけど、みんなが当たり前に見えるものが僕には見えないらしい。




  

Posted by phokujom at 21:30Comments(0)